
この事業を立ち上げた経緯について続けて紹介します。キッカケは2014年ごろに参加したある起業家向け研修講座にて参加者の一人から「小河さん、僕のやりたいことを教えてください。」と懇願されたことだったわけです。
自分の”やりたいこと”とか”生きがい”や”夢”がわからないで、吹っ切れないモヤモヤ感を持った方にその後もよくお会いしました。どんな人がそうなるのかは、そうした人たちと対話しているとだんだん見えてきました。
親、家族、親類や先生といった他人の価値観に依存して生きていたり、自分が本来やりたいことに対して無意識に制限をかけていたり、自分自身のことを肯定的に捉えられない特徴があります。
日本の一流大学を出て、日本のトップクラスの企業に就職して、妻子がいて出世もまあまあ。でも、生きている実感がないという方が代表的モデルです。
よくよく聞くと、そのような方々は、何一つ自分で自分の重要なことを決めていない人生なのです。高校・大学進学時は偏差値がいいからあちらの大学に行きなさいと指導された。就職はキャリア担当からあなたの成績と適正ならこの会社で。
結婚は親が決めて来た見合いの相手。会社内では出世のために減点されないよう事なかれ主義で何の提案もしないしチャレンジもしないで過ごして来た。その結果なのです。
表現が厳しいことをご容赦願うと、偏差値重視の教育・キャリア指導から脱したやり方をしないことにはある意味こうした犠牲者は増える一方です。教育界の方は教育改革で取り組んでおられる方が多数いますのでお任せすることとして、すでに卒業してしまわれた方々にはほとんど対応していこうという人・団体はないようなので、私のところで対応していこうと決めたわけです。
”やりたいこと”とか”生きがい”や”夢”は幼い頃や若い頃に何がしか心の中あったが、自分の本来の希望や願望を我慢して押さえつけていい子でいた結果、記憶の奥底にしまいこまれてしまったと仮定して、それらを思い出すことから始めていきます。
自問自答、内省するためのトレーニングとしてマインドフルネスが最適でしょう。他にも方法はありますが、できるだけ自分の努力で気づきを得ていって欲しいのです。
「生きがい発見コーチング®︎」では、セッションの合間の日常の中でマインドフルネス瞑想をしていただくことをオススメしています。良い教材を無料で利用できます。
話を戻しますと、マインドフルネスとは、”パーリ語の「Sati」に由来するが、それは自分自身の真の性質に目覚め、物事をあるがままに見ること” です。
具体的には ”意識的に、今という瞬間において、価値判断を加えることなく、(例えば呼吸に)注意を払うこと” です。トレーニングを続けていくことで、”Awareness(気づき)。自分が考えていること、していることをもっと意識できるようになること、自分の心や体の中で起きていること、自分の思い、感情、感覚を認識すること。” *)ができるようになってきます。
それには時間がかかりますので、最も訓練が少なくてもいいのが書く瞑想とも言われるジャーナリングをお勧めしています。
ジャーリナングというのは、例えば今10億円あったら何をすると行ったテーマで数分間、全くペンを止めないで心に浮かぶことを書き続ける手法です。無意識つぶやきが無意識のうちに手を通して書かれることを狙っています。
思わぬ無意識のつぶやきに驚いた方も複数おられます。
”やりたいこと”とか”生きがい”や”夢”が本心から来ているものか確かめる手法も、あなたの使う言葉に問いかけることで可能です。
ところで、私自身も瞑想家としては、総瞑想時間はひよこどころか卵のレベルですが、muse®︎という脳波レベルで瞑想中の脳波を分析するソフトウエアでは最高レベルの判定を受けました。
マインドフルネス・ストレス・リダクション・プログラムの指導者としての要件も満たすことができました。
これからも、無意識の中にあるあなたの”やりたいこと”とか”生きがい”や”夢”に気がついてもらえるような手法を学び続けています。
今後にもご期待ください。
”やりたいこと”とか”生きがい”や”夢”を一瞬で見つける魔法があるわけではありません。”やりたいこと”とか”生きがい”や”夢”は本来は自分で見つけるものですし、人それぞれです。年月とともに何度でも転向、変更できるものですが、是非、”やりたいこと”とか”生きがい”や”夢”の発見をお手伝いさせてもらえませんか。
「こころざし100%」のコーチ 小河 節生
*) スタンフォード大学マインドフルネス教室:スティーヴン・マーフィ・重松(講談社)